【日本株投資戦略】中長期的な視点で投資する場面と考える
4/7∼11の日本株式市場は、神経質な展開を想定。トランプ米政権による関税政策の影響を織り込むことになりそうだ。
米国の相互関税の詳細は4/2(米国時間)に発表される見通しだが、その解釈が二転三転することも予想され、株式市場を始めとする金融市場が波乱する可能性があることに留意したい。先物主導で荒い値動きとなることを念頭に、押し目買いで臨みたい。
トランプ関税に関しては現時点で不明な点も多く、世界経済に与える影響等を多くの投資家が懸念していると思われる。経験的に、株式市場は予測困難な大きなネガティブ材料を過剰に一気に織り込む傾向があるようだ。例えば20年2~3月にコロナ禍の影響を織り込んだ急落のように。よって、行き過ぎた織り込みは、修正されることになろう。
厳しい局面ではあるが、押し目買いの好機であると見る。有り体に言えば、今回3月末の急落は米経済のスタグフレーション(物価上昇と景気後退が同時に起きること)を強く意識したリスク・オフの売りではなく、懸念を材料にした売り投機が活性化した結果と考える。政治が対応することも予想され、ポジティブ材料に反応し買戻しが入る場面も想定しておきたい。短期的な価格変動に慌てることなく、中長期的な視点で前向きに投資する場面と考える。
日経平均の値動きだけを見て相場の先行きを悲観する必要はないだろう。東証グロース市場250指数は昨秋以来のボックス圏の中にある。トランプ関税の影響を回避しながら、内需セクターなどの物色が継続していると言えよう。
(4/2記 投資情報部 大塚)