【日本株投資戦略】株式市場にも春が訪れそうな気配、春はあけぼの
3/31∼4/4の日本株式市場は、値固めの展開を想定。新年度相場入りすることで新規資金流入等による需給改善を期待したい。4/2に発動予定の米相互関税は依然として懸念材料だが、相当程度織り込みが進んだ印象。
足もと、日経平均は38,000円処が上値抵抗線として意識されているが、外部環境の改善に伴い徐々に需給は改善すると考える。先行する格好で、TOPIXは3/12~21に7連騰し、3/26には終値で24年7月以来の高値を付けるなど堅調な値動き。株式市場は全体で見れば悪くないと考える。なお、NT(日経平均/TOPIX)倍率は一時2020年春以来の水準まで低下した。ハイテク系からバリュー系にシフトした結果と思われるが、やや過熱感もありそうだ。
4月は半ばにかけ小売等を中心に2・8月決算企業等の決算発表があり、ピークは4/14の167社(3/26時点、全決算期、QUICK集計)。その後下旬以降は3月決算企業等の決算発表となる。トランプ関税を織り込みながら、投資家の関心は徐々に企業業績に向かうことになろう。
読売新聞社は3/24から、「読売株価指数(読売333)」の算出・公表を開始した。特徴は、算出方法に「等ウェート型」を採用し、特定の企業の動きに左右されにくいところか。単位は円で、平日に毎日1回算出し、夕方に公表される。ちなみに、3/26の終値は35,757.01円。今後、指数に連動する金融商品が提供される見込み。
(3/26記 投資情報部 大塚)