3/24~28の中国株式市場はもみ合いの展開が続こう。
3/16に政府は「消費促進特別行動計画」を発表。昨年から行っているEVや家電の対象製品を増やすことに加え、最低賃金の引き上げ等による所得拡大、育児補助金制度の導入、旅行やスポーツの奨励を進める方針等を示した。 3/17に発表された1~2月主要経済指標では、鉱工業生産が前年同期比+5.9%と高い伸びを維持。小売売上高は買い替え補助金制度の拡充を背景に伸び率が高まり、固定資産投資ではインフラ投資が拡大した。
3/16に百度(09888)が新たなAIモデルを発表し高評価を得て、3/17にはBYD(01211)が5分で充電できる充電システムを発表。また、3/18には小米(01810)が今年のEV販売目標を従来の30万台から前年比2倍強の35万台へ引き上げた。中国企業の技術的進歩を印象付ける報道が続く。
中国市場、特に香港はハンセン指数が3/6にピークを打った後、利食い売りに押されもみ合い展開が続く。
月末にかけて決算発表が続くこともあり、好決算銘柄が物色対象となろう。今までの中国市場の上昇はハイテク銘柄に牽引されていたが、景気持ち直しや消費刺激策の恩恵を受ける企業が決算発表を機に見直される可能性がある。目先はもみ合いを見込むが、その後は物色対象の拡大を背景に、再び上昇局面に戻ると考える。
(3/19記 投資情報部 白岩)