タカ派なFOMC議事録や低めな業績予想を警戒か
4/4~4/8の米国株式市場は、タカ派と予想されるFOMC議事録発表や期待値が高くない決算発表控え一旦調整か。
4/13のJPモルガンチェースの決算を皮切りに決算発表が本格化予定。RefinitivによればS&P500の予想増益率は6.4%に留まる。金融は2割程度の減益が予想され事前に決算への期待は高まりにくい状況で様子見ムードが強まりそうだ。
金融機関の決算に関しては、Dealogicのデータによると投資適格債の発行等はある程度踏みとどまるが、IPOなど株式関連やハイイールド債発行、M&Aなどが低調で、投資銀行部門の苦戦が予想される。一方、過去の傾向から見て、金利上昇による純利息収入改善が見込めると考える。
4/6のFOMC議事録では、利上げのペースや量的引締めの具体的な内容に関心が集まると予想。利上げペースは、既にパウエルFRB議長が1回50bpの利上げを示唆しており、かなり詰めた議論が展開されたと予想。一方量的引締めは、パウエル議長の発言や声明文の文言を踏まえると、5月開始の可能性が高いと考えられる。量的引締めのペースや時期に対して、どのような認識をFOMC参加者が持っているか注目されよう。期を跨ぐためリバランスによる買い圧力の低下も予想され、内容がかなりタカ派であれば、素直に下げで反応する可能性もあると見る。
(3/30記 投資調査部 藤本)