【日本株投資戦略】重要イベントが多く、気が抜けない月末・月初に
4/28∼5/9の日本株式市場は、神経質な展開を想定。いよいよ4/26からGWが始まる。ただ期間中、重要イベントが多く、気が抜けない月末・月初になりそうだ。
日経平均等、株価指数はやや落ち着きを見せ始めたとの印象もあるが、ボラティリティは依然として高く、投資家の警戒感を示す水準とされる20ptを大きく上回る状況。東証プライムの日々の売買代金は足もと3兆円台まで減少することが多く、様子見姿勢が強そう。もっとも、投資家が積極的に売買できる環境にないと思われ、違和感はない。
その理由としては、先行きが不透明なトランプ関税がベースに残っていること(特に日米の関税交渉の行方)、日米で決算発表が本格化すること、日銀の金融政策決定会合(4/30~5/1)、米4月の雇用統計の発表(5/2)、米FOMC(5/6~7)等。ただ、関税リスクを相対的に受けにくいと思われるグロース250は確りで、投資意欲は強いと言えそうだ。
決算発表の前半のヤマ場は主要企業の発表が比較的に多い4/30の125社(QUICK集計、全決算期、4/23時点)。後半(5/15まで)に関しては特に発表が集中する日はなく、適度に分散している。一番発表社数が多い5/14でも590社の予定(同)。決算発表時に会社側が示す今期(26.3期)業績見通しは、不透明なトランプ関税を背景に、例年にも増して保守的な見通しになると予想され、留意が必要だろう。
ある米企業は2通りの景気シナリオに基づいて業績予想を示し、投資家の注目を集めたという。
(4/23記 投資情報部 大塚)