
3/15-3/19の米国株式市場は落ち着き処を探る展開か。FRBの市場金利へのメッセージに注目したい。
金利上昇を背景にグロース株指数が軟調に推移している。物価や雇用の改善余地が大きく、3/16-17のFOMCでは緩和長期化を再度強調すると考える。四半期毎に発表される経済見通しでは、追加経済対策やワクチン接種を背景にFRBによるGDP成長率の見通しも4.2%から上方修正される可能性が高いと考える。2023年の金利見通しも注目だが、ドットチャートの中央値が上昇した場合、金利上昇容認と受け取られかねないため、慎重に対応すると予想する。
OECDによると議会を通過した1.9兆ドルの追加経済対策は平均3%-4%pt程度、米国のGDP成長率を押し上げると予想されている。2021年の米国の実質GDP成長率予想は6.5%で中国の7.8%の成長率予想に近い成長が予想されている。堅調な経済が相場を下支えるものと考える。