この頃、ニュースなどで目にすることが多くなった印象の生成AI。解決すべき課題もあろうが、世の中の仕組みを変え、私たちの生活の質を向上させるものになりそう。その可能性に注目したい。

生成AI(Generative AI)とは、画像、文章、音声、プログラムコードなど様々なコンテンツを生成することができる人工知能の一種。大量のデータを学習し、それをもとに利用者が求めるコンテンツを生成することが出来ると言われている。

生成AIは、大量のデータから特徴を学習するが、そのデータセット(何らかの目的や対象について収集され、一定の形式に整えられたデータの集合)と同様のまったく新しいデータを生成することができるという。対話システム、画像・動画生成、自動作曲などで既に利用が始まっている。
従来のAIでは不可能だった様々な創造的な作業を、人間に代わって行える可能性があることから、産業活動や生活に大きな影響を与えると考えられる。

生成AIは、著作権侵害やフェイクニュースの作成などのリスクを抱えていると言えよう。もっとも、多くの産業において、単純な作業の代替や効率化だけでなく、作業者に依らず高品質なものを生み出したり、個人の発想を超えてアイデアの革新を促したりするなど、変革をもたらす可能性がある。
新たな文明の利器になりそうだ。前向きに評価したい。
(投資情報部 大塚)